平成28年度女性委員会組織
(公社)愛知建築士会は、昭和25年に制定された建築士法に基づき、建築を通して社会に貢献し、建築文化の発展に寄与する事を目的として、昭和26年に設立された唯一の建築士資格者の団体です。22の支部で組織され、会員は約4,000人を数え(平成28年3月現在)、各種委員会、青年委員会、女性委員会等で活動しています。
現在、19ある常設委員会の一つである女性委員会は、昭和63年に女性部会として創立され、平成20年からは女性委員会として活動しています。会員4,000人中300名ほどが女性会員であり、全員が女性委員会の所属です。そのうちの25名ほどが委員として主に活動の企画運営をしています。毎年、性別問わず参加できる一般向けイベント、バス研修、講習会、勉強会を女性目線で企画し、開催しています。
女性委員会は、来年、創立30周年を迎えます。この大きな節目に委員長のお役目を仰せつかることになり、身の引き締まる思いがしております。
前任の杉原委員長は、20年の女性委員会実績を活かし、委員会運営に大きな貢献をされました。本当にお疲れさまでした。対して私は、委員会実績があまりにも乏しく、委員長にはとてもふさわしいとは思えませんが、幸い、多くの先輩方の努力により、女性建築士の活動しやすい場や環境は既に整えられ、委員会委員のみなさんも自律的に判断して行動してくださる心強い方ばかりで、みなさんのお力をお借りすることができれば、何とか次の代に引き継ぐことができるのではないかと思うに至り、お受けすることにいたした次第です。
時代は随分と変わりました。建築士の抱える課題も変わり、地域や社会から求められる建築士の在り方も変わってきています。
しかし、女性建築士にとっては、それが反って対応しやすい求めに変わってきているように感じています。よって、委員会では今後、女性建築士のみなさんが、地域や社会でよりご活躍されやすいよう、企画・運営を行っていきたいと考えております。そして、委員会内外の交流を増やし、「女性委員会は使える」と思っていただけるような活動を増やしていきたいと思っております。
まずは、いくつかの研究会等を立ち上げ、みなさんが其々にやりたいと思われる活動の準備を始めたいと思います。早速、若い方々から企画提案があがり、委員会はよい刺激を受け、今後も研究会が自然連鎖的に立ち上がる気配を感じています。しかし、仕事や家事・育児・介護等も行いながらのことです。始めから上手くやろうとせず、完璧を求めすぎず、生活=仕事は同価値という生活者目線で一歩を踏み出せば、必ず、地域にも受け入れられ、次の段階に進んでいけることと期待しています。
そのために私がしなければならないことは、みなさんが委員会をもっと使いこなしやすくし、面白く感じていただけるようにすることだと思っております。女性委員会は、これからの時代に求められるコミュニティのような機能を既に備えているため、一人ではできないことが増えてきている今だからこそ、うまく活用していただければ、色々な可能性が拡がることと思います。
微力ではありますが、会員のみなさんの向上と地域や社会のお役に立てるよう努めて参りたいと思っておりますので、任期中、どうぞよろしくお願いいたします。
2016.4.23 女性委員長 江上 一枝