2021年08月01日

建築士会での学びと建設業界のDX   小部 慶美

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 建築士会に入会して2年が経ちました。
入会は、建築展に行った際のブースに立ち寄った時にパンフレットを頂いたことがきっかけでした。
記載されていたイベントや見学会など、社外の企画に興味を持ちました。

 私は工業化住宅であるハウスメーカーにて現場監督業務を行っていましたが、
ちょうど仕事上で、ある課題感を持っていました。
それは今まで工業化住宅は規格化された部品をパズルのように組み合わせて
お客様のニーズに合わせた建物を設計し建築するという一連のプロセスで
価値を提供してきましたが、お客様のニーズも多様化し、
戸建て住宅やアパートでも個性や他物件との差別化が商品にも求められるようになってきました。
規格品だけでなく、自ら考えた新しいデザインを採用するためにも
新しい知見が必要でした。
社内勉強会は開催していましたが、ぜひ社外での勉強会に参加した経験を活かし、
社内で実際の建物を見ながらの見学勉強会を開催したいと思ったのがきっかけです。

 女性委員会では名古屋市政資料館、
昨年は昭和美術館にある南山寿荘やその周辺にある南山教会などを見学させていただく機会を得、
非常に勉強になりました。
残念ながらコロナウイルスの影響で、社内での集合見学会は実施できていませんが、
ち着いたらぜひ開催したいと考えています。

 現在の業務は現場監督の経験を活かし、
現場管理業務をデジタルの力で効率化させる施策を考え、検証し、
オペレーションを決め、全国の現場監督に展開していくことをしています。
いわゆる建設業の“DX(デジタルトランスフォーメーション) ”です。
今までとは全く違う業務で、現場で走り回っていた状況から、
オンライン会議で終日椅子に座っていることも多くなりました。
オンラインでの現場朝礼やオンライン現場巡視、品質確認など、
新たなデジタルツールやシステムを使って、
すべてが現物管理だった現場管理の在り方を変える施策を検証しています。
現場管理の効率化は、建設業従事者の高齢化と人手不足問題に直面している建設業界としては重要な課題です。
弊社は現場の“見える化”として全国11拠点に“スマートコントロールセンター”を設置し、
集中管理・サポートできる環境を作ることでの現場管理業務支援検証も始まっています。

 デジタル化が一番遅れていると言われる建設業界に、
表面だけの“デジタル化”ではなく、組織文化にも変化をもたらす真の
“ デジタルトランスフォーメーション”
することができるのか。
実際にはITリテラシー教育を地道に行うことから始まる仕事ですが、
未来の建設業界の発展のためにも、この“変化”を楽しみたいと思います。

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2020年08月01日

【投稿】シンガポールの旅                  織田喜代美

 私が2度目のシンガポールに旅立ったのは、昨年2019年10月22日のことです。

 “オフィスの休憩室を空港のラウンジ風に”

なんて依頼があり、ビジネスクラスに乗ったことがない私は想像すらできなく、
インターネットで調べても小さな写真しかなく、
途方にくれていました。
 そこに“ビジネスクラスで行くシンガポール”という新聞広告が目に飛び込んで来ました。
「行くしかないでしょ!」と暇な母を誘い、旅行を企画しました。
 航空券とホテルのみのシンプルな旅行パックだったので、
シンガポールMRT地下鉄の3DAYチケットを買って、ユニークで変わった建築物をとにかくたくさん観てきました。

 まずは、ナンヤン工科大学の「ラーニング・ハブ」、
イギリスのトマス・ヘザウィックのデザイン。蜂の巣のような円筒形
が寄り添う8階建てです。
image1.jpegimage2.jpeg
















 ラーニングハブ






 次に「インターレイス」、積み木のようにブロックが積み重なったデザインのアパートメントです。
ブロックとブロックの間にはプールや中庭が設けられ、プライバシーを保ちながら
視界を遮ることなく解放感を演出しているということで、
外から見ても全然中の様子をうかがうことができませんでした・・・。
image3.jpeg インターレイス


 次は、「リフレクションズ・アット・ケッペルベイ」こちらもアパートメントです。
建築家ダニエル・リベスキンドが手掛けたもので、
24階立てから41階立ての6つの高層マンションと11の低層アパートで構成されていて、
不規則に曲線を描きながら空を突き刺すような形状をしています。
image4.jpeg リフレクションズ・アット・ケッペルベイ

 他にも、「マリーナベイサンズ」「ガーデンバイザベイ」「エスプラネード・シアターズ」など
マーライオン付近にある建築物はもちろんのこと、
オーチャード通りにある近未来的なイオンショッピングモールなど、
とにかく地下鉄に乗って、歩いてたくさん見てきました。

 75歳の母の健脚ぶりに驚きつつ楽しい旅ができました。

 最後に、チャンギ空港内にあるショッピングモール内にある滝です。
40メートルの滝は圧巻です。
「人がゴミのようだ〜」
image5.jpeg チャンギ空港内にある滝

 で、肝心のラウンジですが、しっかり写真を撮り、堪能してきました!

 シンガポールは治安もよく夜の外出も問題ないので、
美しいライトアップが堪能できます。
多国籍なので料理の種類が豊富でおいしい!
シンガポール旅行おすすめです!

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2020年06月01日

【投稿】空間づくり                   井戸祐美子

先日サカエチカを歩いていたら、いつからあったのか素敵な内装の時計屋さんが新しくオープンしていることに気付きました。
店舗自体に広さこそありませんが、天井に大きな腕時計をモチーフとした装飾があり、
分かりやすくて面白いなぁと思うと同時にすごく高級感が漂っていました。

モンテーヌ サカエチカ店舗外観.jpg

数日後、調べものをしていたら、この店舗の内装はGLAMOROUS co.,ltd. 森田(もりた)恭(やす)通(みち)さんのデザインであることを知りました。
森田さんと言えば、今はなき栄のFrancfranc(フランフラン)の建物をデザインした方です(最近閉店し、建て替えられてスギ薬局になってしまいました。涙)。
Francfrancは女性に人気の雑貨店で、いたるところに店舗がありますが、
栄の店舗は全国で4店舗目のコンセプトショップ・名古屋初の路面店でした。
外観にもかなり特徴がありましたが、店舗内には巨大なシャンデリアがあり、
宙にランダムに浮いている木の椅子があったり、
透明なガラス手すりにロゴが散りばめられている階段、
全部がとても素敵で当時大学生だった私は田舎の友達を連れてきては、
「可愛い雑貨が買える」と同時に「おしゃれな空気が吸える場所」
として紹介していました(笑)。

 森田さんの作品で他に記憶にあるのが、6年くらい前の日本テレビのアナザースカイという番組のスタジオセットです。
3回手掛けているうちの2回目だったと思いますが、
パッと見にはキラキラしている青色の背景と机なのですが、
よく見るとそのキラキラは1つ1つの小さい花型のビーズのようなもので作られていて、
こだわって作ってあるんだなあと感心した覚えがあります。
テレビ的には、その日たまたま「スタジオセット、リニューアルしました!」
という紹介で花型のビーズを見ることができましたが、
普段は単なる背景ですし「拡大してよく見る」ことは視聴者にはできないので
なんだかちょっともったいない気もしましたが、だからこそ、そこに魅力があるような気もしました。
私は、現在は分譲マンションの設計をする会社に勤めており、
なかなか商業店舗の建築と関わることがなく、そもそも建築設計業と内装デザイン業では業界が違うのかもしれませんが、
人の居心地のいい空間をつくることにおいては、建築設計でも同じなのかなと思います。
自分も人に「おっ」と思ってもらえる空間づくりができるといいなと思います。


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2013年09月06日

研究会

■時間の中の旅 研究会(建築編)
建築を学ぶものにとって 自分の身体で 新しい空間と出会い感動し刺激を受けることは非常に大切なことです。しかし それ以上に歴史の中に身を置き、過去を知り未来へと思考をのばす作業はとても重要な経験だと考えます。「時間の中の旅」を提案したいと思います。
(世話人:大坪一子)
※23年9月で終了いたしました。


■住宅研究会
住宅について勉強していきたい人の集まり。
現在、過去、未来の住宅について勉強していく。
建築について、住宅について、集まった建築士の色々な意見を聞く機会としたい。
(世話人:杉原尚子)

22年度の報告
第3回住宅研究会の報告
第4回住宅研究会の報告
第5回住宅研究会の報告
第6回住宅研究会の報告
■住まいづくりスキルアップ研究会
一般消費者が住宅を計画する時、何を誰に相談したら良いか自分たちの方向性さえもうやむやのまま事業が進み、購入、設計、施工時に残念な結果になり相談を受けることが多い。事前にそんなミスマッチを回避するべく消費者・建築士共にスキルアップすることを目的に活動をする。
(世話人:近藤万記子)
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