2017年12月28日

平成29年度 女性委員会+α「製品選定だけではないショールームの活用」に参加して 佐藤百世

5月の女性委員会は「委員会+α」という試みで大名古屋ビルヂィングにあるTOTO様をお借りして委員会を行った後、テクニカルセンターとショールームの見学を行いました。

テクニカルセンターは設計や施工など建築の専門家向けのショールームといったところです。一般のシュールームでは見られない商空間向け水回り製品、バリアフリー製品が数多くありました。単に製品が並んでいて見比べるというだけでなく、製品の技術的な特徴がわかるような陳列も多くお客様への説明の際のネタにもなりそうです。

特にバリアフリー向けの製品が多かったように思います。実際に設計する際、壁との空きや高さとか設備ひとつひとつの配置に苦慮すると思いますが、それが寸法に落とし込みやすいように壁や床がモジュールになっている部屋があり、原寸模型を使って位置を体験できるスペースもあります。文章で説明するより写真があればどんなスペースがわかりやすいのですが、このテクニカルセンターは技術的なことが多くあるため撮影禁止なのです。気になる方はぜひ行って見てください。

大名古屋ビルヂィングには一般の方向けショールームもあります。ここはTOTOだけでなくYKKとダイケンも一緒にあります。住宅の場合設備関係のショールームを回られることは多いですがサッシや床材まで見られるお客様は少ないので一緒にあるのはありがたいですね。サッシはこの数年断熱性能アップが著しいですが見た目でわかることではないのでその違いをお客様に納得していただくのが難しい分野です。床材なども住宅会社などはサンプルが大量にあるのでいいですが設計事務所ではそうもいかずその都度増えていくサンプルに手を焼く方も多いのでは。こういう所をうまく活用して選定を効率よくできたらと思います。

常に技術改革して製品が変わっていく中、製品選定だけでなく知識のアップデートとしてのショールーム活用も必要だと感じました。


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●大名古屋ビルヂング TOTO様会議室にて委員会後 建材ショールーム見学

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平成29年度 女性委員会オリエンテーションと懇親会に参加して  酒井ゆり菜

 今年度のオリエンテーションは、半田の旧中埜半六邸にて開催されました。委員長より、昨年度の事業報告と今年度の年間スケジュールについて説明があった後、各事業の担当リーダーから事業企画のプレゼンが行われました。

 委員会が終わった後、旧中埜半六邸の管理者であるNPO法人半六コラボの杉浦理事長のお話を伺いました。

 旧中埜半六邸は、江戸から明治初期にかけて海運業や醸造業で繁栄した豪商の邸宅です。現在1階はテナント、2階は貸し部屋として使われています。

 杉浦さんらボランティアは2000年頃から独自に修繕活動を続けていました。その後半田市に購入されたものの、多額の耐震費用がかかるという理由で取壊しを市が決定。市との意見交換会を重ね、限界耐力計算法による耐震診断、NPO団体の設立、出資募集、寄付などを経て、取壊しが撤回され、半六邸改修プロジェクトが実現しました。

 「様々な困難があったが活動を続けたその熱意はどこから?」という質問が出ました。杉浦さんは、かつて賑わっていた商店街にご実家があり、生まれ育った半田に活気を取り戻したいという思いから活動を始めたそうです。また、活動を通じて古いものの価値、日本文化の良さが分かってきた、とおっしゃっていました。もちろん、費用の目処が立ったこと、ご主人の理解と協力などが続けてこられた現実的な理由ということもおっしゃっていましたが、やはりまずは杉浦さんの熱意があったからこそ、周囲が動いてくれ、得た結果だと思います。

 昼食は、半六邸再建の一端を担う1階のおとうふ工房いしかわにていただきました。昼食時の自己紹介で、今年の自分のテーマを発表しました。仕事、家族、趣味、生活スタイルについてなど、様々なお話がありました。皆さんが精力的に活動されている様子を見て、いつも刺激を受けます。

 午後からは、ミツカンミュージアムに移動し、見学しました。ここでも、造り酒屋にはリスクのある酢造りを始めた熱意や、江戸の寿司に半田の粕酢の需要があると活路を見出した熱意を感じ、今年度のスタートを切るにふさわしい一日となりました。


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●オリエンテーション  (登文)旧中埜半六邸にて     ●半田の運河 ミツカン

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●MIM(ミツカンミュージアム)見学 集合写真








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平成28年度「防災・減災について考えよう(クロスロードから学ぶ)IN大和」に参加して  吉野純子

 325日(土)、神奈川県大和市の大和商工会議所にて、(一社)神奈川県建築士会 女性委員会・防災委員会コラボセミナー「防災・減災について考えよう(クロスロードから学ぶ)IN大和」に参加しました。

 愛知の女性委員会では座学での防災セミナーを6回開催してきましたが、全国女性建築士連絡協議会の分科会「防災への取り組み」で神奈川県建築士会の防災活動に触れ、愛知でも同じような活動ができないか、というところから神奈川県の女性委員会の方とのやりとりが始まり、今回のセミナーのご案内を受けて参加に至りました。

 「YES」か「NO」か…。

 阪神・淡路大震災で実際に問題となった「災害対策のジレンマ」をカードゲーム化した「クロスロード」。防災塾・だるまの3講師の方の進行の元、36名の参加者を7グループに分けて行われました。グループ内の1人はファシリテーターとして設問カードを読み、他の人はそれに対して「YES」か「NO」を決めます。多数派には飴を1つずつ、ただし1人だけ違う回答だった場合はその人が飴を3つ。10の設問に答えて飴を一番たくさん得た人が勝ち!という、シンプルにデザインされたゲームです。

 設問は、震災発生後からの避難所運営を想定したもの。避難所運営役員、物資班の責任者などといった立場の場合において、状況設定された中で起こる問題に対して考えていきます。例えば「あなたは避難所運営の責任者。地震発生から1時間、避難所開設準備を役員総出で取り掛かる?」…「YES」か「NO」どちらを選んでも、こちらは立つがあちらが立たない。「ジレンマ」を感じながらもどちらかを選び、その理由を話し合います。他の参加者の方々の判断や意見を聞き、たくさんの「気づき」を得ることができました。印象的だったのは、小学5年生の男の子が「災害弱者である障害者」のことまで配慮した答えを出していたことです。大人とは違った視点、広い視野を持っていることにとても感心しました。

 3時間のセミナー、10問の設問に対して、かなり真剣に答えました。進行役の方の場を和ませるトークと、ファシリテーターの方の軽快な推進のおかげで、実際であれば深刻な場面であろう設定の問題を、3時間が短いと思えるほど楽しく参加できました。充実感にあふれ、もっと多くの皆さんの意見を聞いてみたかった、もっと掘り下げた内容も知りたいと思いました。

 神奈川県建築士会の皆さんと、防災塾・だるまさんの明るい雰囲気がとても印象的でした。当日は千葉県建築士会女性委員会の方も参加しており、神奈川、千葉の方々と交流できたこともうれしいことでした。愛知の女性委員会でも、楽しく防災・減災が学べる活動を考えていきたいと思います。


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●ワークショップ 大活躍の愛知の委員+1歳委員大人気     ●いきいきしていた愛知の委員 このグループでも大活躍


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●神奈川建築士会のみなさんと集合写真                   ●神奈川建築士会のみなさんと懇親会





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2017年05月13日

平成28年度 東海北陸ブロック会 後期つるが大会 後期福井会議に参加して  伊藤幸貴

  225日(土)・26日(日)の2日間にわたって開催された、建築士会東海北陸ブロック会女性建築士協議会 平成28年度ブロックつるが大会に参加しました。

 「TSURUGAdeTSUNAGU〜時を越えてあしたへ〜」というテーマのもと、敦賀港を見渡せる敦賀ときめき港館にて開会式が執り行われた後、第一分科会(テーマ:「VIVO」〜命・暮らし・エネルギー〜 内容:原子力発電所見学・まちあるき)に参加しました。日本原子力発電(株)敦賀発電所内敦賀原子力館(PR館)にて、施設の現状と安全対策を含めた今後の方針の説明を受けました。東日本大震災以降、原子力発電の停止が長期化し火力発電への依存が続くなか、エネルギーミックスのバランスは失われ、3E(安全供給・経済性・環境保全)の問題を回復させるために、安全(Safety)のSを加えた「S+3E」を目標に掲げ、電力の需要と供給においてさまざまな取り組みを行う方針と、原子力は一定程度活用していくことが必要との見解を聞きました。

まちあるきでは、1905年に外国人技師によって石油貯蔵庫として建設された敦賀赤レンガ倉庫と、昭和2年建設の敦賀市立博物館(旧大和田銀行)を見学しました。

 どちらの建物も丁寧に補修工事が行われており、建設当時の偉人達の思いと敦賀の歴史がしっかりと受け継がれていることに感銘を受けました。

 平成28年度後期定例(福井)会議では、福井、石川、岐阜、富山、三重、愛知と各県の活動報告を聞き、委員会活動が地域に根付いてきていることを実感し、今後も各県が切磋琢磨の精神で活発な活動を誓い合う有意義な会議となりました。

 冬の敦賀、再三の防寒対策をしっかりという事前連絡に、耐寒の不安を抱きながらの参加となりましたが、昨今まれな穏やかな春のような天気に恵まれ、北陸道の総鎮守の氣比神宮、北陸のハワイといわれる水島など敦賀の美しい名所も楽しめた2日間でした。


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●後期(福井)会議 愛知活動報告             ●「高齢社会と福祉住宅」 報告

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●まちあるき 赤レンガ建物リノベ

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つるが大会集合写真 あいあいプラザにて       ●気比神宮にて


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第26回わたしらしい住まいづくり セミナー「縮退社会における建築再生と不動産コミュニティ」報告 大坪 一子

女性建築士が主催する「わたしらしい住まいづくり展」も今年で26回目を迎えました。219日(日)、名古屋都市センターまちづくり広場ホールで、セミナー講師に田村誠邦氏をお迎えし、「不動産についてもっと識ることで拡がる新たな可能性」についてご講演いただきました。参加者78名(+飛入りの女子中学生1名)で、2時間を超えるお話は、先生からの問いかけに、自分なりの回答を考える機会となりました。

 昨今の天候のように、今日に適した服装が翌日には的外れとなって困るように、環境はつねに変化しています。建築業界でも自然災害、政治、ビジネスの流れの中で要求されることが変わってきています。

 日本の新築着工数は、2015年には909千戸で、先進国の中でもこの数値は、2005年米国バブル期よりもかなり高い数値です。日本の場合、人口千人当たり7.15戸、対する米国は6.98戸です。さらに中古住宅の流通量においては、日本は1.35/千人、米国は21.6/千人という調査結果から、新築物件を多く建てているが、やがて中古になっても活用されず、果ては空き家として残り続けていく現状を示唆しているものだそうです。そこで田村氏は「建築と不動産を融合した新しい業種」の必要性を述べられました。建物は完成したら不動産になります。不動産の知識がないと、既存の建物をうまく活用できないということです。

 次に、「不動産オーナーの本当のニーズを知っていますか?」との問いかけ。空き家率は賃貸物件やその他の住宅で増加しており、その他の住宅とは、ご両親が亡くなったり、施設に入るなどで空き家となるケ−スだそうです。全国的にはその他の住宅が増加しており、東京では賃貸物件の空き家が増加しているとのことです。そんな空き家や土地などの不動産を所有するオーナーの要望は、所有財産を維持できる収入希望や次世代に資産を伝えたい、土地活用による収益や税金を安くしたい、面倒なので現状のままでいいなど様々です。実際には本当のニーズに気づいていないお客様が多く、彼らの悩み解消や想いをかなえてあげるため、自分自身の売り、得意としていることでサ−ビスを提供することが大事だそうです。

 その時に大切なことは「コミュニケ−ション能力」です。仕事はお客様のニ−ズを把握することから始まります。まずは相手をまるごと理解する気持ちで接する大切さをお話くださいました。話すこと説得することより、まずじっくり聴く姿勢であったり、一瞬一瞬を大切にして応対する重要性を教えていただきました。

 講演後半は、ご自身のお仕事や事例をもとに、お客様の知りたい専門知識の一部をご紹介くださいました。たとえば、@リニュ−アルか建替えか A環境保全しながら相続対策(深沢プロジェクト) B老朽化した擁壁の再建資金がなかった神社(小石川の杜プロジェクト) C築80年のRC造建造物を活用して土地を売らず、自己資金、借入金なしに安定した収入を必要とした法人(求道学舎の再生)、などです。

 普段の仕事でもコミュニケーションの大切さを自覚し、実践してきておりますが、ますます大切だという確信が持てました。また、相手と話す時は「相手のわかる言葉で話す」ことも重要であるということ。そして基礎知識を徹底することを再認識できました。これからの高齢化社会に対応するヒントをもらえたように思います。

作品展会場 会員作品.jpgセミナー会場全景2.jpg

●会場の 名古屋都市センター まちづくり広場 


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