2019年02月01日

【活動報告】防災セミナー「高めよう こころの減災能力」に参加して   佐藤百世

平成30年11月13日(火)8回目となった今回は、名古屋大学・心の発達支援研究実践センターの松本真理子教授をお迎えして「高めようこころの減災〜災害時、自分自身で心を守るためには〜」という内容でお話を伺いました。

PB131277(講師写真アップ).JPG

防災減災というと建物の耐震や防災用品などハード面を考えがちです。もちろん命を守るためにそれらが優先されることはいうまでもありませんが、それに加えて災害を体験することで起こる心の問題やストレスといった心の変化を知りそこからどうすれば回復するかを知ることで心の減災能力を高めようというのが今回のテーマでした。

私は幸いにも避難生活を強いられるような災害を体験していませんが、東日本大震災の時はテレビなどを通じて災害の大きさを知るだけでも、自分の気持ちが乱れていつもとは違う感覚になったことを覚えています。こういった心理的な反応は異常なことではなく正常な反応ですが、それが1か月以上続くようなことがあるとPTSDと言われ生活にも支障が出ることもあるそうです。

心理的な危機から回復するために必要なことは、衣食住といったインフラの整備による安心安全の保障、それに加えて他者からのサポート、そして自分でストレスへの対処法を知り自己コントロール感を回復することも必要とのことでした。ストレスは災害時だけでなく日常生活でもありますが、自分で自分のストレスを解消できる手段を持っているということは災害時でも重要なことのようです。

ストレスへの対処法として「10秒呼吸法」を教えていただきみなさんで実践しました。(「10秒呼吸法」で検索すると出てきますのでみなさんもやってみてください。)呼吸法はヨガや瞑想でも行ったことがありますが、緊張をほぐし心が落ち着いていきます。こういったストレスからの自己回復力が向上することは災害時に役立つだけでなく自尊感情の向上・自己肯定感の向上にも繋がるとのこと。自己肯定感を高めたいと日頃から思っている私には興味深いお話でした。

PB131279笑顔.JPG

後半は松本先生が取り組んでいらっしゃるフィンランドと日本の教育の比較についてもお話いただきました。印象的だったのは、日本の中学2年生の自尊感情が低い、学校が楽しいと思っている子供は日本のほうが多い、ということです。フィンランドは「学校は勉強するところ」という意識のようで先生も勉強を教えることだけを考えており友人関係を含め学校生活という意識は無いように感じました。

子どもの心は取りまく環境の影響を受けて育つ、子どもの環境としての大人である私たちの心のありかたはどうなのか、という松本先生の最後の言葉に防災減災だけではなく心の健康を保つということを考えさせられたお話でした。

posted by afa at 10:13| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする