2017年11月26日(日)午後、1988年に部会として発足した女性委員会の30周年を祝い、名古屋市東区の東海放送会館内ホテルレストランの「光の間」にて、記念事業を開催しました。
10周年、20周年の頃とは様相が大きく変わった建築士の現状を見据え、30周年の今を転機とし、今後について本気で考えようと、建築士会会員だけの本音で語り合える場を設けることになりました。ワークショップ41名、懇親会51名の参加があり、歴代女性部長・委員長におかれましては、第15代までの全員にご参加いただき、穏やかに歓談しながら、次の世代に大切なメッセージを伝える貴重な機会にしていただきました。
ワークショップは「人生を豊かに味わうために」をテーマとし、がんばっていることや悩みを伝え合い、そもそも悩みにしないというコツや、多様な考え方や現実があることを知り、それぞれに自分の現状を俯瞰する余裕が生まれ、自分の課題に向き合い、自分なりの答えを出して前進する勇気を与えられたと、目を輝かせる人の多かったことが印象的でした。
また、名古屋工業大学ダイバーシティ推進センター長の藤岡伸子教授には、工学系女性を取り巻く現状と指導的立場での活躍を推進する大学の取組みの報告とワークショップをまとめていただきました。先生が勇気を与えられたという「女性建築士が幸せそうだ」という気づき。それは、ピラミッド社会の価値基準から逃れたり何かに頼ったり、一時的には「負け」のような態度に甘んじることを厭わない柔軟な価値判断は、仕事からも家事からも自分なりの幸せを感じられるライフスタイルを実現させており、今後のネットワーク型社会を生き抜いていく「強み」になるのではないかというものでした。先生の専門は美学。「美」には人間としての生き方が問われると聞いたことがあります。女性建築士の暮らしに「美」を求める幸せな生き方働き方は、先生だからこそ気づくことができ、私たちも、自分たちの人生の選択を再評価していただけたようで、自信と勇気をいただきました。
このように思えるのも、30年以上前から部会発足準備に関わってくださった多くの先輩方の努力や思いやりとのつながりがあってこそと深謝し、私たちも、次の代に大切なことを伝えられるよう努力を続け、共に、成長しつづけることを胸に誓うところです。
開催にあたり、多くの方にご協力をいただきました。ここに厚く御礼を申し上げます。
●コメンテーター : 名古屋工業大学 藤岡伸子教授 ●ワークショップ会場全景
●意見交換 先輩のアドバイス「悩みにしない」に勇気 ●藤岡先生も楽しそう「女性建築士って幸せそう」の気づき
●がんばっていること、悩んでいること、本音で話し合いました・・・ 皆さん楽しそうです
●グループ発表 リーダーによるファシリテーターとまとめが素晴らしかった・・・
●懇親会 建築士会廣瀬会長 祝辞 ●日本連合会女性委員会 小野委員長 乾杯発声
●部会発足当初の頃の部長の方々からメッセージ ●初代部長〜第14代委員長まで 現委員長から御礼
●懇親会 各テーブルで歓談 ●お料理もダイバーシティに
●筒井女性委員会担当理事 御礼の言葉 ●小野7代部長、筒井8代部長
●30周年記念事業懇親会 集合写真 ありがとうございました! 次は40周年で・・・
(公社)愛知建築士会女性委員会30周年WS 「人生を豊かに味わうために」.pdf