愛知建築士会女性委員会主催の講座として7回目の防災講習ということで参加させていただきました。
在籍する豊田支部の活動としまして、これまでに耐震診断や耐震相談会、家具固定のアドバイス、また年に数回ローラー作戦ということで地区を絞った耐震診断・改修のお勧め活動などに参加してきました。また、10月20日には豊田支部主催で避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」の講習に参加してきました。
今回は建築士という資格を持つ者が、もしもの時にどんなことができるだろう?ということで興味があり参加しました。
講師の近藤ひろ子先生は長年小学校にて教員として勤められた方で、現在は日本だけでなくミャンマーなど海外でも防災教育を勧められている方です。わかりやすいご説明により、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
いつか来る「南海トラフ巨大地震」に備え、まず守るべきは「人命」。そしてそこからみんなが生き延びていくための被災生活について、自らの被災地訪問の経験等を踏まえてレクチャーいただきました。
いつ・どこで遭うかわからない自然災害は、季節・場所・時刻を問わず、そして「想定外」のことが必ず起きます。興味深かったのは、結構頼りになる「中学生・小学生」の活躍ぶりです。被災の際は先導役となり(東日本大震災の時、3Fへ避難した小学生を一緒に山の上まで誘導してくれて津波を逃れられた)、また、炊き出し・清掃活動への参加・家の不用品を提供する活動など、大人から見ても感心してしまうような行動を臨機応変にこなしてくれているそうです。被災するときに地元にいたり、防災訓練を着実に経験しているのも中学生・小学生かもしれません。
女性建築士として防災情報を発信する際に、誰に対して発信するといいのだろう?と思うことがありましたが、現在では小・中学生の方が私達より防災への備えの知識が豊富で、身についているかもしれません。被災地はさまざまな「助け合い」が集結してこそ、復興へと進んでいける場所なのかもしれません。今後も微力ながらも防災の備えについての発信を続けていけたらと思います。
●子どもたちが学んでいる教科書の防災教育の中身がとてもわかりやすく充実している 「中学技術分野」東京書籍
●講師 : 近藤ひろ子先生 ●自分で考え判断できる子に育てる、毎日が防災・・・