2017年12月28日

平成29年度 女性委員会「とこなめ見学会」に参加して  佐藤直子

 930日、平成29年度の女性委員会の見学会に参加いたしました。今年度は恒例のバス研修ではなく、現地集合、解散でした。

 まずは、堀口捨己設計のとこなめ陶の森陶芸研究所を、常滑の学術担当員小栗氏の解説付きで見学しました。写真だけでは気付かない、薄紫のグラデーションとモザイクタイルの美しいバランス。展示室は銀色をベースにトップライトの自然光で見せるしつらい。ガラス展示ケースの工夫。当時のモダニズム建築から日本古来の美しさを再確認し、現代建築に取り入れた設計者の意図が随所に感じられました。茶の湯を再現するための舞台のような和室(茶室)のしつらいや間接照明、市松や卍を天井や床にあしらい、金の間、赤の間、緑の間などの色合わせは設計者の表現の一つだったのでしょうか。

 屋上のトップライトも特別に見学させていただきました。当時のアルミサッシ(いかにも一品製作物です)や、屋上排水に試行錯誤の様子が垣間見えました。そういった発見ができるのは見学会ならではです。さらに、原図を見せていただくことができました。これは、トレーシングペーパーに鉛筆(?)描きの貴重なものです。この建物は常滑市のものですが、小栗氏が真剣に保存を考え尽力されているのが伝わりました。

 併設されている資料館を見学し、その後は常滑やきもの散歩道の自由散策です。

 常滑やきもの散歩道は近年観光化が進み、士会の会員や学生による土管坂休憩所の整備、アーティストによる陶芸、オブジェなどが随所に見られます。個人的にはSPACEとこなべで見つけた、常滑焼の作家による急須に魅入られました。茶こし網まで陶器でつくられ、技術の向上により、ふたと一体で焼き上げたというその精巧さと色合いはすばらしく、軽くて、とても素敵でした。とはいえ高価なもので買うことはできませんでしたが。

 今回も小学生・中学生・大学生に参加いただき、いっしょに登窯や登窯広場などを見学しました。いいお天気の中歩き回って少し疲れましたが、充実した一日となりました。

●常滑陶芸研究所 設計 : 堀口捨己               ●ナンバー17の車 
●堀口好みの赤と緑 奥は、八勝館 御幸の間の写しの間  ●屋上トップライト
●堀口の原図を手に熱く語る 学芸員・研究員の小栗氏  ●茶室にて





posted by afa at 11:12| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする