2015年02月04日

第57回建築士会全国大会「ふくしま大会」に参加して          佐藤直子

10月23日(木)から2泊3日で、全国大会「ふくしま大会」に参加しました。
 1日目は、女性委員会の参加メンバーとともに会津を周りました。塔のへつり、大内宿、さざえ堂など会津の歴史を感じながら、不思議な風景や構造を見学しました。
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塔のへつり
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大内宿
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大内宿全景
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さざえ堂
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宿泊先茶室「蓬庵」

 2日目は、郡山の「ビッグパレットふくしま」にて全国大会です。式典の前に交流セッションがあり、女性委員会のメンバーは「被災からの復興とコミュニティの再生」に参加しました。連合会青年委員会・女性委員会・まちづくり委員会の合同セッションです。中でも福島県建築士会女性委員会の発表はすばらしく、心を打つものがありました。住宅に放射線遮蔽機能を付加できないかと、大学や企業、研究機関を巻き込み協力を得ながら、外壁材や屋根材などの素材実験を繰り返し、冊子にまとめたというものです。今後も、どう生かすか研究を続けていくとのことです。
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合同セッションの様子
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大会式典
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ビックパレット正面にて

  3日目は、「東日本大震災からの双葉郡の復興を考える現地視察研修」に参加し、福島県建築士会双葉支部の方々に、現地を案内していただきました。あの震災から3年半余りが過ぎているにもかかわらず、この地の復興はまだまだ進んでいない現状を知りました。津波で半壊した家屋やうず高く積まれている瓦礫、自動車や漁船の残骸。広大な田畑は一面雑草におおわれたままです。中には竣工間もなく被災し、人の住めない無傷の住宅やアパートもありました。
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ここではたくさんの方々が津波で流され亡くなられて、発見されたそうです。
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田んぼだったところにはセイタカアワダチソウ、その向こうには汚染廃棄物の山。

いたる所に立ち入り禁止の柵が立ち並び、道路には線量が表示されています。検問所があり、他府県の県警のパトカーが往来していました。毎日1400人もの人々が除染作業にあたり、一軒一軒の住宅を拭き、庭や田畑の表層を除去しています。あちらこちらに袋詰めされた汚染物質が積んでありました。その処理どころか置場にも困っているそうです。この地の復興にどれだけの労力と時間がかかるのか考えると気が遠くなりました。意見交換会では、双葉支部の方々をはじめ、セッションに協力してくださった方の話を聞くことができました。立場はさまざまで、それぞれに思うことや方向性も違い、このままの方向でいいのかさえわからないでいます。復興が遅れ、今尚どう進むべきか考えあぐねている現状を多くの人々に知っていただき、みなで考えるきっかけにして欲しいとメッセージをいただきました。

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富岡駅は3.11のまま。海からは高い波しぶきが上がっていました。
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がれきの山

 この3日間はとても密度の濃い体験となりました。次年度は石川県です。
機会があればまた参加させていただこうと思いました。
posted by afa at 10:50| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする