2018年05月29日

平成29年度見学講習会報告 出原彩子

去る3月7日、庭園見学会で川名山町の家を訪問した。
アプローチを進むとRC造の母屋と平屋の木造家屋が目に入る。
その建物と庭を通して、「家と庭の関係性」について作庭家の野村勘治先生に学んだ。
 講義では、「八事に構想された理想的な屋敷」が建てられるに至った名古屋東部の歴史に触れて、
その奥深さに引き込まれた。
 古くは鎌倉時代の和歌に鳴海浜の潮の音が聞こえる「音聞山」が詠われ、
江戸時代には風光明媚な行楽地になる。
そして昭和になると八事は分譲地として開かれ、
茶の湯の趣味人たちに人気の別宅地となった。
川名山町の家には、おおらかな茶の世界を反映した名古屋の屋敷の特徴がよく表れているということだった。
 建物は南垂れの敷地にあり、元々の植生を活かしながら花木や灌木を取り入れて作庭されている。
庭の中央部は開けて、両側に並んだ樹木に緩やかに下る庭の先へと視線を誘導されて熱田方面を望むことができる。
戦時中に建てられたという建物はこじんまりとしているけれど、
庭を楽しむための広い縁があったり沓脱に貴重な石が使われていたり、
珍しい富士山型の手水鉢があったり…
さりげない贅沢さがとても素敵だなと感じた。
 くつろいだ雰囲気の建物から眺める穏やかな風景。
3月に入ったとはいえまだ肌寒い日であったが、
咲き始めた河津桜が風景に彩りを添え、
春の訪れを感じることができた。
 昭和初期に開けた八事地区であるが、
当時の屋敷跡はマンションや、小区画に分割されて新しい家に建て替わってきている。
そんな近隣のざわめきをよそに、当時の暮らしや歴史の背景を留める川名山町の家には、
今でも穏やかな空気が流れていた。

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posted by afa at 16:37| 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月03日

平成30年度女性委員会組織

平成30年度女性委員会組織

 (公社)愛知建築士会は、昭和25年に制定された建築士法に基づき、建築を通して社会に貢献し、建築文化の発展に寄与する事を目的として、昭和26年に設立された唯一の建築士資格者の団体です。22の支部で組織され、会員は約3800人を数え(平成303月現在)、各種委員会、青年委員会、女性委員会等で活動しています。

 現在、18ある常設委員会の一つである女性委員会は、昭和63年に女性部会として創立され、平成20年からは女性委員会として活動しています。会員3800人中280名ほどが女性会員であり、全員が女性委員会の所属です。そのうちの24名が委員として主に活動の企画運営をしています。毎年、性別問わず参加できる一般向けイベント、バス研修、講習会、勉強会を女性目線で企画し、開催しています。

委員長      池田園子

副委員長    池沼靖子 深見清佳 

委 員      磯部喜恵 伊藤幸貴 梅田知奈 江上一枝 大坪一子 (新)小田由美子 河合ふみこ

          河口美智子 木邊智子 甲村伊津己 近藤美夏 酒井ゆり菜 佐藤直子 佐藤百世

          (新)下村明子 杉原尚子 高比良実紀 竹中美智子 谷村留都 吉野純子

          

担当理事    筒井裕子


委員長挨拶                     

 30年度、女性委員会の委員長を務めることとなりました池田です。

 私が女性部会に最初に参加したのは23年前です。まだ、建築士を取りたてで、愛知の大学出身ではなかった私は、情報と仲間を求めたのが参加の動機でした。私が今まで女性委員会を続けてこられたのは、ここに来れば目標となる先輩方の背中が見えていたからかもしれません。23年の間に結婚・出産・子育てをしてきましたが、それらライフスタイルの変化するときに仕事との両立・バランスで迷うと、その目標である背中を参考にしてきたように思います。

 昨年度、女性委員会は30周年を迎え、記念事業としてワークショップ「人生を豊かに味わうために」を行いました。そこで、さまざまな年代の人が輪になって、今、または過去に抱えた悩みを話し合い、それをどうやって乗り越えてきたか、どの様に仕事とのバランスを作ってきたか、また作ろうとしているかについて話し合う機会を得る事ができました。女性建築士がなぜ集まって活動するのか?疑問に思う人もいらっしゃるかもしれません。しかし私は昨年のワークショップでの有意義な時間の中に答えがあるように思っています。先輩方の背中を一生懸命追いかけながら、なかなか追いつく事ができていないようにも思う日々ですが、子育ても一段落し、気が付くと23年経ち、私が初めて女性部会に参加した時に見た先輩方の年齢になっていました。

 これからは頼りない背中ではありますが、誰かの道しるべとなるために、委員長の大役を務めさせて頂ければと思います。記念事業の際は歴代の部長・委員長の方々が久しぶりに勢揃いされましたが、改めて歴代の方々の功績を確認し、身の引き締まる思いです。

新しく建築士の資格を持った女性建築士が迷った時、女性委員会に参加すれば何かヒントが得られる、がんばろうという気持ちになれる、がんばらなくても良いのだという気持ちになれる、そんな場所にしたいと思います。

一方、私もまだまだ迷う時があります。

そんな時は相変わらず先輩方からこっそりヒントを得られる。そんな場所にしたいと思います。

微力ではありますが、そんな思いで精一杯務めさせていただきます。一緒に楽しみながら活動しましょう。よろしくお願いいたします。

                                                                   2018.4.14 女性委員長 池田園子



※当委員会では、随時、一緒にご活躍いただける方の募集をしております。
 若い方はもちろんのこと、子育て・介護中の方、転勤等で愛知にお越しになった方、お勤めを退職された方等、
 年齢を問わず、大歓迎いたします。
 ●お問合せ●
  (公社)愛知建築士会事務局まで TEL : 052-201-2201
posted by afa at 12:45| 組織 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする